今から約10年ほど前─1996年頃のこと、ある精密機械メーカーの営業マンとして渡米していた私はアメリカ土産に何かいいものがないかなぁ、と探していました。そのときアメリカの友人に「TOSHI(=木下)が好きそうなショップがあるよ」と教えられて向かったショップが、A&Fことアバクロンビー&フィッチと、AEことアメリカンイーグル。
もともと古着好きで関西ではお馴染みのアメリカ村をうろつくことが大好きだった私は、手にとって観るやいなや、なんとも言えないヴィンテージ感に脱帽。多少の縫製不良も武器にしてしまうアメリカ仕込みならではの大雑把でアバウトな感覚と、はたまた打って変わって細やかで手の込んだ刺繍、パッチワークの技術。スタンダードな印象の中に新しさも盛り込んだヴィンテージデザイン。さらにしっかりした素材にもビックリ!とにかく絶妙で、良し悪しのアンバランスな新感覚にベタ惚れしました。
それから3、4年が経ってバイヤーに転身した私はふと、『メキシカン』という映画でブラピが付けているかっこいいアクセが 気になり、よーく観ると、ナント「アバクロ」。はっと思い出したかのように、もしかしたら同じように喜ぶ人が多いんじゃないかなぁ…と、 そのときやっと商売として考え、ウェルカムモア*さんに話したところ、意気投合!
今では現地のマネージャークラスが 協力してくれるほどの上客になっちゃいました(笑)。
アメリカはデトロイト、シカゴ、フロリダ、+あるふぁの地域の約86店舗から買付することが まず95%。残りの5%は公式サイト(アメリカ国内向けのコンテンツ)でフォローオーダーをするスタイルです。
直接現地に出向いて手広く買付するのは、ズバリ欲しい商品を手に入れることが優先なのですが、 店舗ごとのラインナップが違ったり、地域によっては値段も違うため、国内線であちこちをウロウロします。
ただ、私が出向くショップはローカルのアメリカ人しか来ないような店舗ばかりなので、比較的人気商品の 調達もしやすく、また86店舗中の8店舗では仲のいいスタッフが取り置きしてくれたり、各店舗が保有する ストックルーム(倉庫の意味でバックヤードともいいます)内の商品でも購入できるように協力してくれるので、 珍しいレアものが見つかったり、リリース前の新商品などが購入できたりもするんです。
でもバックヤードに入る理由のほとんどは、たくさんのリクエスト商品を探すこと!これに大奮闘しています。 だいたい朝はオープン前の9:30から夜は8:00頃まで、ちょっと休憩をはさむ程度で約10時間ものあいだ、 探しながら、整理しながら梱包しながら・・・。結構体力が要るんですが、何となく童心に帰ったような─森で虫を獲る 、そんな感覚で楽しみながらやってます!
で、前回の“ゴソゴソ”ではアバクロでレアなジャケットとカーゴを2点発見!これ、バイヤーおすすめ!ですよ。